
入居者への「お知らせ」どうしてる?クレームゼロを目指す円滑コミュニケーション術!
この記事で分かること
✅クレームを防ぐ「お知らせ」の最適なタイミング
✅【騒音・臭い・プライバシー】3大クレームの具体的な告知方法
✅「伝わる」お知らせの媒体(紙・WEB)の使い分け
✅入居者の安心に繋がる「建物診断」の重要性
「工事の音がうるさくて仕事にならない!」
「洗濯物が干せないなんて聞いてない!」
「作業員と目が合って怖い…」
マンションやアパートの大規模修繕において、オーナー様や管理組合様が最も頭を悩ませる問題の一つが、「入居者クレーム」です。
建物の資産価値を維持・向上させるために必要な工事であることは分かっていても、入居者の日常生活に長期間の「不便」を強いることになるため、
コミュニケーションの僅かなズレが大きなトラブルに発展してしまうケースは少なくありません。
最悪の場合、クレーム対応のストレスだけでなく、退去者が続出し、修繕で資産価値を上げたはずが「入居率の低下」という本末転倒な事態を招くことさえあります。
では、どうすれば入居者の理解と協力を得て、クレームゼロで大規模修繕を乗り切ることができるのでしょうか?
その鍵は、「徹底した事前の“お知らせ”」と「双方向の“コミュニケーション”」にあります。
この記事では、大規模修繕工事を成功に導くための、具体的な「お知らせ」の時期・内容、そしてクレームを未然に防ぐ円滑なコミュニケーション術について、専門家の視点から徹底的に解説します。
【時期別】いつ・何を伝える?大規模修繕「お知らせ」完全ロードマップ

大規模修繕の成功は、「工事開始の半年前」から始まっています。
入居者の不安を最小限にし、協力を得るためには段階的かつ丁寧な情報提供が不可欠です。
ここでは、時期別に「何を」「どのように」伝えるべきかをロードマップ形式で解説します。
工事6ヶ月~3ヶ月前(計画・告知)
この時期の目的は、「大規模修繕を計画している」という事実をいち早く伝え、心の準備をしてもらうことです。
- 伝える内容:
- 大規模修繕の実施が決定(または検討中)であること
- おおよその実施時期(例:「来春の〇月~〇月頃を予定」)
- 工事の目的(なぜ今やるのか? 例:安全性の確保、資産価値の維持)
- 建物診断(事前調査)の実施予告(業者が出入りする可能性があるため)
- 伝達方法: 掲示板への掲示、全戸へのポスティング(第1報)
この段階で、可能であれば「入居者アンケート」を実施すると非常に効果的です。
例えば、「在宅ワークの頻度」「バルコニーの使用で不便な時間帯」「特に配慮してほしいこと」などを事前にヒアリングすることで、
工事計画や告知内容に反映でき、後のクレーム予防に直結します。
工事1ヶ月前(全体説明会・詳細告知)
工事の全体像を伝え、入居者の疑問や不安に直接答える最も重要な時期です。
- 伝える内容:
- 正式な工事期間(〇月〇日~〇月〇日)
- 工事の全体スケジュール(足場→洗浄→補修→塗装→防水→足場解体など)
- 施工業者の紹介(現場代理人の顔写真、連絡先)
- 主な注意事項(騒音・臭いの発生時期、バルコニー使用制限、洗濯物、窓の施錠、作業員の出入り)
- 入居者向け説明会の開催日時・場所
- 緊急連絡先、相談窓口の案内
- 伝達方法: 全戸ポスティング(詳細資料)、掲示板、入居者説明会の実施
特に「入居者説明会」は、直接顔を合わせて説明することで、文章だけでは伝わらない「誠意」を見せることができます。
質疑応答の時間を設けることで、個々の不安を解消し、信頼関係を築く絶好の機会となります。
工事中(週間・日次連絡)
工事が始まったら、「今、何をやっているのか」をタイムリーに伝えることが求められます。
- 伝える内容:
- 週間工程表(「今週は〇号室側で塗装作業を行います」など)
- 翌日の作業予定(特に騒音や臭いが強い作業の場合)
- バルコニー使用不可の日時(具体的にお知らせ)
- 天候によるスケジュール変更の連絡
- 伝達方法: エントランス掲示板(毎日更新)、各戸ポスティング(特に重要な連絡)、必要に応じてLINEや専用アプリ(導入している場合)
工事完了後(完了報告)
工事が終わったら、感謝の気持ちを伝える「完了報告」を必ず行います。
- 伝える内容:
- 工事の無事完了報告
- 工事期間中の協力への感謝
- (可能であれば)工事のビフォーアフター写真
- アフターメンテナンスや保証についての簡単な説明
- 伝達方法: 全戸ポスティング、掲示板
このように、「先手、先手」で情報を提供し続ける姿勢が、「聞いてない!」という最大のクレームを防ぎます。
クレーム多発ワースト3!「騒音・臭い・プライバシー」を乗り切る告知の極意

大規模修繕のクレームは、大きく分けて「①騒音」「②臭い」「③プライバシー」の3つに集約されます。
これらはゼロにすることはできませんが、「告知の質」で入居者のストレスを大幅に軽減することが可能です。
🗣💬 極意1:「騒音」対策の告知
クレームの代表格である「騒音」。特に足場設置時の金属音や、外壁補修時のドリル音、高圧洗浄機のエンジン音は強烈です。
【NGな告知】
「〇月〇日~〇月〇日:騒音が発生します。ご注意ください」
【OKな告知】
「〇月〇日(火)午前10時~午後3時頃、〇〇号室側(北面)にて、外壁タイルの補修のためドリルを使用します。断続的に大きな音(歯医者の治療音に似た音)が発生する見込みです。在宅ワークやお子様のお昼寝など、ご迷惑をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。」
💡ポイント💡
「いつ」「どこで」「どんな音(具体的に)」「どのくらいの時間」を明記すること。特に在宅ワーカーや乳幼児のいる家庭にとって、「静かな時間」がいつなのか分かるだけで、予定を組むことができ、ストレスが激減します。
🗣💬 極意2:「臭い」対策の告知
塗装工事で使用する塗料や溶剤(シンナー)の臭い(VOC:揮発性有機化合物)は、気分が悪くなる方もいるため、非常にデリケートな問題です。
【NGな告知】
「今週は塗装工事を行います。窓開けにご注意ください」
【OKな告知】
「〇月〇日(水)~〇日(金)、共用廊下・階段の塗装作業を行います。作業中および作業後2~3日は、シンナー系の臭いが発生します。
臭いに敏感な方、アレルギーをお持ちの方は、作業時間中(午前9時~午後5時)は窓を閉めていただくようお願いいたします。
また、玄関ドアを開ける際にも臭気が室内に入る可能性がありますので、短時間での開閉にご協力ください。」
💡ポイント💡
使用する塗料の種類(水性か溶剤系か)を伝え、「窓を閉めるべき時間」と「換気すべきタイミング」を明確に指示すること。
最近は臭いの少ない塗料も増えていますが、ゼロではありません。
事前に「臭います」と正直に伝え、対策(窓を閉める)をお願いする方が誠実です。
🗣💬 極意3:「プライバシー」対策の告知
足場が組まれ、メッシュシートで覆われると、入居者は「外から見られているのではないか」という不安(作業員の視線)と、
日照・眺望の悪化、洗濯物が干せないといった不便さに直面します。
【NGな告知】
「工事期間中、バルコニーは使用できません」
【OKな告知】
「〇月〇日~〇月〇日の約3週間、皆様のお部屋のバルコニー側で作業を行います。
安全確保のため、この期間中はバルコニーの使用(洗濯物干し含む)を中止してください。
バルコニーの私物(植木鉢、物置など)は〇月〇日までに室内へご移動願います。
作業員が窓の近くで作業を行いますが、必ず窓の施錠をお願いいたします。」
💡ポイント💡
「いつからいつまで、何ができないのか」を明確にすること。
特にバルコニー使用制限は、生活への影響が最大級です。ダラダラと制限するのではなく、
「この期間だけは集中してお願いします」という形で、期間を明確に区切ることが重要です。
また、防犯面(施錠の呼びかけ)も必須です。
「ウチの物件だと、どんな工事になる?」
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紙だけでは不十分?「伝わる」お知らせの媒体別メリット・デメリット
「お知らせは掲示板に貼ってある」「チラシをポスティングした」 —— それだけで「伝えたつもり」になっていませんか?
入居者のライフスタイルや年齢層は多様化しており、最適な「お知らせ」の方法も一つではありません。
媒体別の特徴を理解し、使い分けることが重要です。
① 掲示板(エントランス等)
- メリット: 低コストで一覧性が高い。物件の「公式情報」として認識されやすい。毎日更新する(週間工程表など)のに適している。
- デメリット: 掲示板を見ない入居者には情報が届かない。情報が古くなると誰も見なくなる(整理整頓が必須)。
- 活用術: 常に最新の情報が一番上に来るよう管理を徹底。「週間工程表」「本日の作業」「緊急連絡」など、カテゴリー分けして見やすく工夫する。
② ポスティング(各戸配布)
- メリット: 全戸に確実に(物理的に)届けることができる。「説明会資料」「バルコニー使用制限」など、重要度が高く、保存してほしい情報に適している。
- デメリット: 印刷・配布コストがかかる。頻繁すぎると他のチラシに紛れて捨てられる可能性がある。
- 活用術: 「【重要】大規模修繕のお知らせ」と封筒に入れる、色紙(赤や黄色)を使って目立たせるなど、他の郵便物と区別化を図る。
③ 入居者説明会(対面)
- メリット: 双方向のコミュニケーションが可能。入居者の不安や疑問にその場で直接答えられるため、信頼関係構築に最も効果的。
- デメリット: 参加率が低い可能性がある(特に単身者向け物件)。日程調整が難しい。
- 活用術: 参加できない人のために、説明会の議事録やQ&A集を後日全戸配布する。可能であれば土日・平日夜など複数回開催する。
④ WEB・SNS・LINE(デジタル)
- メリット: 情報伝達がスピーディ。「明日は雨天中止です」などの緊急連絡・スケジュール変更に強い。若年層の入居者が多い物件では特に有効。
- デメリット: 全入居者が登録・閲覧するとは限らない。高齢者にはハードルが高い。
- 活用術: 入居者専用の「LINE公式アカウント」や「掲示板アプリ」を工事期間中限定で開設する。
あくまで「紙(ポスティング)と併用」が前提。デジタルは「即時性」、紙は「保存性」として使い分ける。
「伝えた」と「伝わった」は違います。
最適な方法は物件の入居者層によって異なります。「高齢者が多いから紙を厚めに」「単身者が多く日中不在なのでLINEを併用する」など、
ターゲットに合わせた媒体の組み合わせ(メディアミックス)が、クレームゼロへの近道です。
「神対応」と呼ばれる施工会社・管理会社の共通点とは?

入居者クレームが少ない現場には、必ず「コミュニケーションが上手い」施工会社や管理会社がいます。
彼ら・彼女らの「神対応」と呼ばれる対応には、いくつかの共通点があります。
1. レスポンスが異常に速い
入居者からの「〇〇の音がうるさい」「臭いがひどい」といった問い合わせやクレームに対し、「即時対応」を徹底しています。
たとえすぐ解決できない問題でも、「ご連絡ありがとうございます。現在状況を確認しております。
〇時頃に改めてご報告します」と一次対応(レスポンス)が速いだけで、入居者は「無視されていない」と感じ、安心します。
2. 入居者専用の「相談窓口」を設置している
クレーム対応が上手い現場では、オーナー様や管理組合様(理事会)を通さず、
入居者が直接、施工会社(現場代理人)に連絡できる「専用ホットライン」(電話やメール)を設置していることが多いです。
これは「オーナー様の手間を省く」と同時に、「クレームが大きくなる前(初期段階)に施工会社が直接火消しできる」という双方にメリットがある仕組みです。
入居者も「専門家に直接言える」という安心感があります。
3. 「お知らせ」以外のコミュニケーションが活発
クレームゼロの現場では、「お知らせ」という一方通行の情報提供以外のコミュニケーションが非常に豊かです。
- 挨拶の徹底: 作業員全員が、すれ違う入居者全員に「こんにちは!お世話になっております!」と元気に挨拶する。
- 清掃の徹底: エントランスや廊下など、工事で汚れた可能性のある共用部を、毎日作業終了時に完璧に清掃する。
- 現場代理人の顔出し: 現場責任者の顔写真と名前を掲示板に大きく掲示し、「何かあれば私(宮嶋)まで!」と責任の所在を明確にする。
こうした日々の「気遣い」の積み重ねが、「工事は大変だけど、職人さんたち頑張ってるから協力しよう」という入居者の心理的なハードルを下げるのです。
実は効果絶大!「建物診断」の実施が入居者の安心に繋がる理由

「なぜ、今、この面倒な工事を受け入れなければならないのか?」
入居者が抱く根本的な疑問(不満)はここにあります。この疑問を解消しないまま「工事にご協力ください」とだけ伝えても、反発を招くだけです。
そこで重要になるのが、工事計画の第一歩である「建物診断(劣化診断)」です。
専門家による建物診断は、施工会社やオーナー様が「工事の必要箇所」を把握するためだけのものではありません。
「診断結果」という客観的な事実(エビデンス)を、入居者と共有することにこそ、コミュニケーション上の大きな価値があるのです。
「説得」ではなく「納得」へ
例えば、第1報や説明会の「お知らせ」に、以下のような情報を加えるだけで、入居者の受け止め方は劇的に変わります。
「先日実施した専門家による建物診断の結果、外壁の〇〇(箇所)に合計〇〇箇所の『ひび割れ』が確認されました(実際の写真添付)。」
「このまま放置すると、雨水が内部に侵入し、鉄筋が錆びてしまい、建物の安全性が低下する恐れがあります。」
「皆様に安全・快適に住み続けていただくため、今回の大規模修繕で、この『ひび割れ』を全て補修し、防水塗装を行います。」
このように、「なぜ工事が必要なのか」という理由・根拠を、写真や診断データといった「客観的な事実」をもって示すこと。
これにより、入居者はオーナー様や管理組合から一方的に「説得」されるのではなく、工事の必要性に「納得」することができます。
「自分たちの住まいを守るために必要な工事なんだ」
「このひび割れ、確かに怖いな…」
この「当事者意識(納得感)」こそが、工事期間中の多少の不便(騒音や臭い)を我慢してもらうための、何より強力な「土台」となるのです。
「ウチの建物の状態、客観的に知りたい」
まずは専門家の診断から始めませんか?
まとめ:円滑なコミュニケーションが大規模修繕の成功と資産価値を守る鍵
大規模修繕における入居者対応は、「単なるお知らせ」ではなく、「入居者との信頼関係を築くプロジェクト」そのものです。
工事中に入居者の不満が爆発し、退去が相次いでしまっては、
いくら建物を綺麗にしても、オーナー様の資産価値(収益性)は大きく損なわれてしまいます。
⚠️クレームゼロを目指す5つの鉄則⚠️
【フライング告知】「半年前」から心の準備期間を設ける。
【具体的告知】「ドリルの音が〇時まで続く」と具体的に伝える。
【納得の共有】「建物診断」の結果を共有し「なぜ今やるのか」を納得してもらう
【媒体ミックス】「紙」と「デジタル(LINE等)」を併用し、全世代に「伝わる」工夫をする。
【人対人の対応】「お知らせ」以外の挨拶や清掃、迅速なレスポンスで信頼を勝ち取る。
これらのコミュニケーションを徹底するには、オーナー様や管理組合様の努力だけでは限界があります。
だからこそ、「入居者対応」まで含めて高いプロ意識を持った施工会社をパートナーに選ぶことが、大規模修繕の成功に直結します。
「工事の品質」はもちろんのこと、「入居者への気配り」まで含めたトータルサポートで、皆様の大切な資産価値を守り、高めるお手伝いをいたします。
「入居者説明会の進め方が不安」「クレーム対応を任せたい」など、どんな些細なことでも構いません。まずは私たちにご相談ください。
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